「…えーと、それだけ?」
もうすぐ33歳になるというときに、大手の通信会社で面接を受けました。主な仕事内容はいわゆる訪問販売(営業)です。
それで、面接が始まって早々に面接官が漏らした一言が「それだけ?」でした。
実のところ、この面接官は局長(1番偉い人)で、他にも部長が3名いました。
一方、こちらはぼくの両サイドに1人ずつ派遣会社の営業さんが座っています。2人ともぼくより若く、20代の子たちです。
総勢7名が一瞬の間、沈黙。
このときぼくは心の中で叫びました。
パン
(君たちの「自己紹介は1~2分で、簡潔に言ってください」ってアドバイス、ダメやないかーい!!)
局長の失笑を見て「すみません、緊張してまして…」と言い訳しながら思いました。どうしたものかと…
結論から言うと、この後に伝えた自己PRが場の空気を変えました!それも凄まじく!
無事入社できたうえに、なんと「とんでもない新人が来た!」と期待されまくりだったんです。
期待されたおかげで、あっという間に仕事を覚えられました!
もしあなたも面接を控えているなら、合格したいですよね。
採用面接を突破したい!
それ以上は望みません!
でもどうせなら、採用後の扱いをものすごく良くしたいと思いませんか?
履歴書に自信がない人でも、本記事の内容を実践すれば…採用はもちろん、ガチャで当たりキャラが当たって心底可愛がるのと同じくらい、職場の人たちから可愛がられるようになるはずです!
パン
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目次
採用面接で合格を貰えない人の特徴5選
実を言うと、この会社に応募したのは「ちょっと無謀かな?」と思っていました。
というのは、ぼくの履歴書が“微妙”だったからです。
- 年齢ほぼ33歳(応募条件は35歳以下)
- 営業の経験ゼロ(ずっと肉体労働)
- しかも自信はない(営業に苦手意識がある)
- どの会社も2年以下で転職
しかも1番偉い人に「それだけ?」と言わせてしまいました。
結果としてネガティブな要素をひっくり返せたのですが、そのための考え方や伝え方は後ほどお伝えします。
まずはこれらが合格を難しくさせる理由について解説しますね。
- 年齢が若くない
- 未経験で覚えるのが大変そう
- 熱意が感じられない
- 自信なさそう
- 長続きしなさそう
特徴1:年齢が若くない
採用担当
どうせ雇うなら若い子がいいな
言うまでもないですが、企業は若い人材を優先します。
- 長く働いてもらえる
- 覚えさせたことを長い間やってくれる
- 固定観念が少ない
これは男性が結婚相手に若い女性を選ぶのと同じですよね。寿命ですぐに亡くなるよりは、長く生きて我が子を守ってくれるほうが価値が高いわけです。
ぼくも(もうすぐ)33歳ということで、採用するかどうかシビアに見られました。
特徴2:未経験で覚えるのが大変そう
採用担当
本当にこの業界でやっていけるの?
年齢と同じくらい重要なのが「経験値」です。
どこに行っても依頼が殺到するくらいスキルがあれば、仮に50代でも雇ってもらえると思います。
実際、こういう職人さんを何人か知っています。
逆に全くの未経験だと、若くても不採用になりやすいです。
新人
なんか違うので辞めます!
となるかもしれないからです。
ぼくが面接を受けた時もパソコンやスマホのスキル・知識について何度も質問されました。
この点は有利だったのでよかったです。
- 工業高校の情報技術科出身
- 株の自動売買プログラムを自作できる
- パソコンを使わなかった日は10年以上ない
特徴3:熱意が感じられない
採用担当
頑張るつもりあるの?
給料さえ貰えればって思ってない?
「熱意が感じられない」とはこういうことです。
- 志望動機があやふや、噓っぽい
- 入社後に挑戦したいことがない
- クラゲのように流されて生きている
熱意は非常に大切です。仮に志望動機が同じ「お金が必要だから」でも、熱意の有無で印象は全然違います。
Aさん
1人暮らしを続けるにはとりあえずお金が必要なので…
Bさん
シングルマザーです。子ども3人を養うのにこの仕事がどうしても必要なんです!
熱意がない人は魅力ゼロです。そうは思いませんか?
特徴4:自信なさそう
採用担当
自信ないって…
なぜこの会社に応募したの?
「自信なさそう」は、自分に魅力や長所なんてないと思っていそうということです。
例えば、スーパーの入口でウォーターサーバーを販売しているスタッフに声をかけられたとしますよね。
あなたは水よりもジュース派で、興味がまったくないとします。
このとき
スタッフ
水飲まないんですね~。そうですか~
と言って他のお客さんに声をかけるスタッフと、
スタッフ
水飲まないんですか?!そんなあなただからこそお伝えしたいんです!!
とグイグイ来るスタッフとでは、
どちらのほうが「いいな~」と思いますか?
全然雇ってもらえない人は前者と同じで、ビックリするほど自己アピールしないんです。
- 聞かれたことに簡潔に答えるだけ
- 「できます。できるまで頑張ります」と断言しない
こういう人は自信なさげに見えます。
特徴5:長続きしなさそう
ほとんど企業は履歴書の提出を求めますよね。
なぜでしょうか?
履歴書を見れば「長続きする人かどうか」がある程度わかるからです。
社会人になって10年の人が10回転職していれば、採用したところで1年後には去るだろうと予想できますからね。
採用担当
すぐ辞める人はお断り!
この点において、ぼくは非常に不利でした。というのは、同じ会社で2年以上働いた経験がないからです。
実際、面接ではそれぞれの労働期間と空白期間について細かく質問されました。
履歴書が弱い人はどうしたらいいのか?
ここまでに取り挙げた「採用されない人の特徴」はこの5つです。
- 年齢が若くない
- 未経験で覚えるのが大変そう
- 消極的に見える
- 自信がなさそう
- 長続きしなさそう
ぼくの場合ですとこんな感じでした。
- 年齢ほぼ33歳(応募条件は35歳以下)
- 営業の経験ゼロ(ずっと肉体労働)
- 最初の自己アピール失敗(それだけ?)
- 自信はない(営業に苦手意識がある)
- 事実、長続きしなかった(勤務2年以下ばかり)
それでも採用されることはあるかもしれません。
ですがぼくの場合「すごい新人キター!!」と思ってもらえました!
その理由はズバリ「正しく自己アピールできたから」だと思います。短所ではなく長所として伝えることができました。
つまり「物は言いよう」ということですね。一般的には弱い履歴書でも…なんとかなります!
採用担当が「欲しい!」と思う自己PRの仕方
ここからは、先ほど取り上げた5つの短所をどう表現して長所に変えたのか、その「答え方」をご紹介します。
もしあなたが面接を控えているなら、セリフよりも考え方に注目してください。本質を理解するほうが本番で活き活きと発言できるはずです。
年齢についてどう答えたか
部長の1人からこう聞かれました。
部長
30代というと、人によってはそれなりの役職ですよね。うちは20代の子も多いです。自分より若い子が先輩になりますが、大丈夫ですか?
この質問に対して、ぼくがアピールしたのは「経験値」です。
ぼくは答えました。
パン
大丈夫です!現場仕事では10代の子から70代の方まで、幅広い年齢の人たちと仕事していました。
社会人になって10年。本当に様々な人と出会い、彼らから多くのことを学びました。この経験を御社で活かせると確信しております!
実を言うと、この答えをとっさに言えたのはデール・カーネギー著『こうすれば必ず人は動く』のおかげです。
この本には「高齢者が仕事を獲得するにはどうすればいいのか」も書かれています。
その中で印象的だったのが「履歴書の年齢に丸を何度も書いて、そこから自己PR覧まで矢印を引いて、自分がどれだけ経験を積んでいるのかをアピールすればいいんです」という部分。
つまり、経験値をアピールすればいいんです。
年齢に負い目を感じる→様々な知識やスキルを持ってます!
逆に若い(若すぎる)なら、それはそれで「私は白紙のようなものです。御社のお好きなように知識やスキルを描写してください!」と言えばOK。
あなたが何歳であっても、強みになるんです!
未経験についてどう答えたか
未経験ということは、それだけ覚えなきゃいけないことがたくさんあるということです。
しかも営業は離職率が高い仕事です。なぜなら、ストレス・コントロールが難しい仕事だからです。
- ノルマを達成できるかはお客さん次第
- お客さんが心無い言葉を浴びせてくる
- できる同僚と比べると胸が締め付けられる
ぼくは営業をしたことがないので、この点も心配されました。
そこでぼくはこう切り出しました。
パン
ご心配ありがとうございます。ですが大丈夫だと思います。ぼくは修行僧のようなところがあります。難しいほど燃えるんです。
英語が大嫌いなのに留学したのも、大学を辞めて世界一人旅に挑戦したのも、より厳しい道を選ぶことで自分を刀のように鍛えるためです。なので大丈夫です!
込めた想いは「やったことがないからこそ、やらせてください!」でした。
そうは言っても、これだけではダメだと思い、役に立ちそうな知識もあると補足説明しました。パソコンのスキルや英語力のことですね。
誰が言ったか、何で読んだかは忘れましたが、大きな企業ほどスキルよりも人柄を重視するそうです。人が多いため、調和がとれてやる気のある人材のほうがありがたいのだとか。
ですので、未経験であることに負い目は一切感じませんでした。
自信のなさはどのようにカバーしたか
ぼくは営業が苦手です。説得して商品を買わせる自信がありません。
あなた「じゃあなんで営業を選んだの?」←修行僧なので笑
この面接の場でも、局長はぼくを脅すように営業の難しさを教えてくれました。
それを聞いてぼくは言いました。
パン
現時点では自信なんてありませんし、そもそもいきなりできるとも思っていません。
今の私のやり方と、理想のやり方との間には大きな差があると思います。その差を試行錯誤しながら地道に埋めていく覚悟はあります!
つまり、自信の有無ではなく「覚悟の有無」に話をすり替えたわけです。
新人
自信はあったけど、やってみたらうまくいかない…もう辞めたい
こういう新人と比べたら、うまくいかないことを想定して覚悟しているぼくの方が100倍マシだと思いませんか?
長続きしなかった理由はどう答えたか
同じ仕事を2年以上続けたことがないぼくの履歴書を見た相手方は全員、難しい顔をしました。
めちゃくちゃ細かく質問されました。
質問の数があまりにも多かったので内容は割愛しますね。答え方のポイントだけ解説します。
ポイントはズバリ「一貫性」です。
同じ一つの方針に従い続けているということ
面接官は、応募者の考え方や行動に一貫性があるかをチェックします。なぜかというと、一貫性がある人は信用できるからです。
例:「自然が好き」と言いながら川にゴミを投げ捨てる人は信用できない(一貫性がない)
同じ会社に10年いた。行動に一貫性がありますよね。
給料が上がるから転職しまくった。こちらは考え方に一貫性があるのでOKです。
面接官は、あなたの発言の裏にある考え方と、これまでにやってきたことの一貫性に納得したいのです。
納得さえできれば「長続きしない人」という悪いレッテルは貼りません。むしろ「しっかりした信念の持ち主だな」と良いレッテルを貼ってくれますよ。
熱意はどのようにアピールしたか
熱意は最後にしました。というのは、テクニックや考え方の問題ではないからです。
「やりたい!」なのか。
「そうでもない」なのか。
気持ちの問題なんです。本当に。
面接中、ぼくはやる気に満ちていました。言葉にはしませんでしたが「チャンスをください!きっと雇ってよかったと思っていただけますから!」とずっと思っていました。
その熱意が全身から伝わったのだと思います。
- 身振り手振りがあった
- 自信を感じさせる声量だった
- 質問に的確に返答できた
- 相手の目をまっすぐ見てアピールできた
想いは雰囲気で伝わります!
ですので、想いをぶつけてやりましょう!
面接が終わるまで合否は気にしなくてOKです!
まとめ:言い方よりも気持ちが大切
- 弱い履歴書でも面接官が納得すればOK
- 「物は言いよう」で強みにできる
- 熱意を持って面接に挑もう!
営業をするにあたり、心掛けていることがあります。
それは「すべての物事にはプラスとマイナスがある」です。
例えば、自宅からスーパーまで歩くと遠いとしますよね。
マイナスは「時間がかかる・疲れる」です。
ではプラスは?「運動する良い機会」です。
面接官に自己アピールするときも、全力で「これは大きなプラスです!雇わないと損ですよ!」と訴えましょう。
きちんと説明できれば「すごい新人キター!!」となりますよ!
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今回は以上です。