本記事では、小さな労力で自己PRを量産できる「自己PR生成フォーマット」をご紹介します。
前置きしておくと、このフォーマットは「1分で伝える文章の書き方」や「キャッチコピーの作り方」などを研究してぼくが作ったものです。
短い文章でしっかりとアピールし、採用担当者に共感してもらう
自己PRはある意味、広告と同じです。
相手の頭を殴るような衝撃を自己PRで与えることができれば、あなたの勝ちです。採用担当者は「この日に面接に来てください」とメールを寄こすでしょう。
逆に、
この自己紹介文は当社と関係ないな
と思われたら、書類選考で落とされます。
とはいえ、できればパパっと仕上げたいですよね。
自己PRで悩んでいる人は、ぜひご参考になさってください!
目次
自己PRの位置づけは「補足事項」
本題に入る前に、自己PRの「位置づけ」について説明しますね。
履歴書の自己PRは「補足事項」
企業は応募者の主観で書かれた自己PRより、資格や経験年数を重視します。
「面白い」と興味を持たせることができたら「ひょっとする」かもしれない。
それが自己PRです。
つまり、自己PRでは「差別化」が大切なんです。
自己PRは「手短」で「ざっくり」と。
採用担当者に「こいつ面白い!」と思ってもらうためのポイントです。
「手短にアピール」できると好感度が高い
採用担当者は、
- 何が自分の強みで、
- なぜこの会社で役に立てるのか?
を端的に伝えようとする自己PRにシビレるほど惹かれます。
短い文章で自分を効果的に売り込む人は期待されます。優秀に見えるからです。
「ざっくり」で十分
自己PRは文字を削ることがとても大切です。
いらない情報や削れる箇所はどんどん削りましょう。
例えば、次の文章を比べてみてください。
営業活動で心がけていたことは、相手に合わせたコミュニケーションを行なうことです。クライアントが求めていることをキャッチして、しっかりと応えることを意識してきました。
営業では、相手を理解することを第一に考えています。
あなたはどちらに好感を持ちましたか?
採用担当者の立場で考えると、前者は読む負担が大きすぎる!
自己PR欄には「想像させる」程度にざっくりのほうがむしろ効果的です。
自己PRで伝えたい三大要素
自己PRで特に求められる要素は以下の3つです。
- 強み
- やる気
- 覚悟
あなたの人材としての価値、働く意欲、そして「ちょっとやそっとじゃ倒れません!」という覚悟を感じさせる自己PRは間違いなく採用担当者の目に留まります。
この3つを意識すれば素晴らしい自己PRになりますよ!
自己PR生成フォーマットの使い方
ここからは、自己PR生成フォーマットの使い方を解説しますね。
- ニーズ(企業側のニーズを予想)
- アピール(1つだけ挙げる)
- 証拠(関連するエピソード)
- 結果(結末はどうなったか)
- 提案(だから貴社は私を採用すべき)
以上のフォーマットに情報を流せば、素晴らしい自己PRが5分で出来上がりますよ!
ステップ1:ニーズ(企業側のニーズを予想)
まずは応募先のニーズを予想しましょう。
伝えたい「自分の強み」は、長所/短所に書くべきです。
長所/短所と自己PRって何が違うの?
長所/短所は相手の都合など気にせず、自分の特徴を書けばそれでOKです。
ですが自己PRは「相手のニーズありき」で考えなければなりません。
自己PRの役割「私は貴社が必要とする人材です」
つまり、自己PRに書くべき内容は、応募先がどのような人材を求めているか次第です。
例えば、ディズニーランドで有名な株式会社オリエンタルランドは、自サイトに「求める人材像」を載せています。
求める人財要件として、「より良く」「やり切る」「一丸となって」の3つを掲げています。
株式会社オリエンタルランド「求める人材像」
なので、ディズニーに応募するときは…
- 私は「昨日を超える」ことを信条にしています
- 私は「意志が固い」とよく人に言われます
- 私はチームで何かをやり遂げることが大好きです
こんな感じの自己PRが良いですね。
ほほう、うちの会社にピッタリの人材だな。
大手企業は求める人材像を公開しているケースが多いです。
ステップ2:アピール(1つだけ挙げる)
次は、応募先のニーズに応えられる「自分の強み」を1つだけ取り上げます。
自己PRを効果的に魅せるには「1メッセージ」で書きましょう。
メッセージは絞れば絞るほど、印象に残せますよ。
ステップ3:証拠(関連するエピソード)
アピールポイントを決めたら、関連するエピソードを添えましょう。
なるほど、こういうことがあったのか。
実際にあったエピソードが1つあるだけで、読み手はあなたの人物像を正確に把握できます。
ステップ4:結果(結末はどうなったか)
エピソードには「オチ」が必要です。
自己PRの最初の1文目が「アピールポイントとして成立する」という証拠を示しましょう。
例:アピールポイントが「元気」の場合
→こういうことがあり、近所の人たちは私の顔を見ただけでパッと明るい笑顔を向けてくれるようになりました。
証拠を示さないと、アピールポイントが「ただの思い込み」に見えてしまいます!
ステップ5:提案(だから貴社は私を採用すべき)
ここまでの流れ:
- 相手のニーズを予想し、
- 自分の価値をアピールし、
- 関連するエピソードを伝え、
- その結果どんなメリットが起きたのか。
最後:
「だから貴社は私を採用すべきです」と伝えましょう。
提案しない=広告を作ったのに「申し込みURL」を設置しない
コレと同じで「売る気がないのかコイツ」となります。
にもかかわらず、多くの人は自己PRで「私を選ぶべき」と伝えません。
提案するだけで「やる気」と「覚悟」が伝わりますよ。
自己PR生成フォーマットを使った例文
最後に、例文を2つだけ紹介しますね。
事実ベースなのでサクっとできました。
ケース①「冷静さ」
私の強みは「冷静さ」です。
ある現場でリーダーとして指揮を執っていたときのこと。
若い作業員3名が作業を中断して激しい口論をしていました。
本来はリーダーが仲裁するべきですが、あえて放置しました。それぞれの言い分を聞くだけでも時間がかかると判断したからです。
しばらくして私は言いました。
「口論が始まってから既に3分経過したけど、あと何分待てば作業してくれる?」
彼らはすぐに作業を再開しました。
仲裁も叱責も一切せず、わずか3分とたった一言で問題を解決しました。
プロジェクトを円滑に進めるために必要な「冷静さ」があると自負しております。必ず貴社の役に立ってみせます。
278文字
自己PR①の解説:
冷静さをアピールしつつ、リーダーだったという点もさりげなくアピールしています。
「普通のリーダーならどうするか」と前置きをして「私はちょっと違う」と伝えてみました。
ケース②「会社の利益を追求する」
私はこれまで「会社の利益を追求する」という信念を貫いてきました。
言うなれば【価値提供に生きる戦士】です。
例えば、給料以上の利益を上げられなかったときは喜んでサービス残業をしました。
うれしいことに、以前勤めていた会社の社長には「頼むから残ってほしい」と電話を何本もいただきました。君ほど会社のお金を大切にしてくれる人はいないと仰ってくださいました。
頂くお給料以上の利益を上げるまで、私は絶対に倒れません。必ず貴社の盾となり矛となる歴戦の戦士となることをお約束いたします。
234文字
自己PR②の解説:
「自分のお金よりも会社のお金を大切にする」という信念をアピールしています。
こちらは「戦士」という単語で遊び心を出してみました。
遊び心は自分に自信がないとなかなかできません。だからこそ「差別化」になるのでおすすめです。
求める人材像と採用担当者の気持ちに配慮したうえで差別化しましょう。
まとめ:オリジナリティで採用担当者の心を射抜こう
- 自己PRは手短+ざっくりと書く
- 応募先の企業のニーズを予想する
- アピールポイントとエピソードを過去から探る
- 最後は「私を採用すべき」と伝える
本記事で紹介した「自己PR生成フォーマット」を実際に使ってみてください。
あなたも「オリジナリティ溢れる自己紹介文」を書けるはずです。
最初にお伝えした通り、自己PRは「補足事項」です。
つまり、遊び心があっていいんです!むしろ遊べ!笑
ありふれた、つまらない、どこかからコピペしたような自己PRでは「PRになっていない」ことに気がつけば、あなたは勝てます。
特に未経験者は実践するべきです。でなければ採用するメリットがありません。
もし「自分の強みがまったくわからない」という方は、次の一文だけでも覚えておいてください。
物は言いようである。
本ブログでは仕事に役立つ情報も発信しています。
例えば、こちらの記事はあなたのお役に立つと思います。
ぜひ読んでみてくださいね。
今回は以上です。