「パンさん、次どうします?」
25歳の頃、ぼくが現場で指揮を執っていたときの話です。
下請け業者の中に、ぼくに対してのみ悪態をつく10歳年上の作業員がいました。
- 見た目はヒョロヒョロ
- 前歯が折れている
- メガネをかけた男
なぜかぼくを軽蔑しているので、違うチームで仕事してもらいました。
なので接点はほとんどなかったのに、ある日突然こう言われました。
10歳年上
パンさんってすごいですよね。
この日以来「次どうします?」と声をかけてくるようになりました。ずっと無視してたくせに。
要するに、悪態は尊敬に変わったのです。それも、直接働きかけることなく。
その秘訣は、本記事で紹介する「3つのポイント」をずっと意識していたからです。
パン
この例に限らず、ほぼすべてのアンチ上司を尊敬に変えました!
その秘訣を知りたいと思いませんか?
あなたも本記事の内容を実践すれば、部下の陰口・悪口が「尊敬」に変わるはずです!
パン
あなたを【手取り年収500万】にするために本ブログを運営しています。月42万の手取りはイイと思いませんか?(^^)
目次
上司の悪口を言う部下の気持ちとは
失礼ですが、上司であるあなたに問題はありませんか?
問題なければ3つのポイントで必ず尊敬されるようになりますよ!
まずは部下が非協力的になる原因を一緒にチェックしましょう。
部下の悪態をゼロにするコツはその後にご紹介しますね。
上司に問題がある場合
- 伝え方(指示・指摘など)が不適切
- 部下の気持ちに寄り添わない
- 仕事ができない
- 自信がなさそうに見える
- 一貫性がない
上司が嫌われる理由で1番多いのは、一貫性がない場合。
指示や判断基準がバラバラだと部下はイライラします。
中でも1番イラっとくるのが「部下によって態度を変える上司」です。
部下
あの部下のミスは許したのに、別の部下には激怒するんだよなー。同じミスなのに。
こういう上司は「弱い相手にはマウントを取ろうとするクズ野郎」と思われますよ。
詳しくはこちらの記事をご確認ください!
部下の視点で「よくない上司」を解説しています。
一貫性に自信がない方はぜひ読んでみてくださいね。
上司に問題があるかどうかを判断するには
上司に問題があるかどうかがわかる「基準」をご紹介します。
陰口・悪口を言う人が全体の20%を超えたら上司に問題があります。
経験上「20人中5人(25%)」がアンチ上司だと、その5人が感じていることは正当性がある、つまり上司に問題があると考えたほうが良いです。
逆に20%以下なら部下に問題があります。
パン
ぼくの場合は5~10%くらいがアンチ上司でした。でも結局は尊敬してくれるように!
もしあなたに問題があるとすれば、そこから直していかないと悪口・陰口は止められないと思います。
部下
あの人、全体的にはいいけど、あの部分がちょっとねぇ…
本ブログで解決方法が見つかるかもしれないので探してみてください!
逆にあなたに何の問題もないなら、本記事で紹介する3つのポイントを実践すれば必ず尊敬されます!
でもその前に、次は部下の問題を取り上げますね。
部下に問題がある場合
- 上司について誤解している
- 雑談の王道ネタが陰口・悪口
- 自分のやり方で仕事させてもらえない
- 自分のほうがすごい
- 自分の都合に沿う職場づくりの一環
割と多いのが妬みです。
妬む部下
あの上司より私のほうがすごい!失脚しろ!
こういう部下はアンチ上司になりやすいです。
また、組織では「誰かを無能に仕立て上げる現象」が起こります。
なぜなら誰かを無能扱いすれば、自分は以下のようなメリットを得られるからです。
- 自分が無能扱いされる心配がない
- 仕事で失敗しても無能のせいにできる
- 自分が「できる人」に思えてくる
職場であなたを無能扱いする動きは見られませんか?
以下の記事では「上司の役割」と一緒に上司が無能扱いされやすい理由を詳しく解説しています。
部下に陰口・悪口を言われたときの正しい対処法
それでは本題に入りましょう。
部下に陰口・悪口を言われたら、以下の3つのポイントを意識するといいですよ!
- 会社の利益を追求する
- 背中を見せる
- 気にかける
それぞれ解説しますね。
ポイント1:会社の利益を追求する
本記事の前半で「一貫性がない上司は問題がある」と指摘しました。
この一貫性は「会社の利益をとことん追求する」ことでクリアできます。
- 部下を正しく叱れる
- 部下の個性を活かせる
- 部下に何を言われても気にならない
上司
すべては会社の利益のため。そう考えたら、不思議と勇気が湧いてくるな。
重要なのは「会社の利益を最大化するために部下を使う」という心構えです。
人に陰口・悪口を言われても、それすら「会社の利益にどうつなげるか」と考えるあなたは無敵です!
【体験談】ある作業員が心を入れ替えた話(簡易版)
ある現場で、ぼくより1~2歳若い作業員が派遣されました。
参戦初日からリーダーであるぼくに敵対心を抱いていました。まるで陽炎(かげろう)のような「自分のほうが仕事できるオーラ」が見て取れます。
そこで、彼をある作業のリーダーに任命し、チームを与えたんですね。
ところが残念なことに(うれしいことに)、彼のチームはミスを連発しました。
ここからが重要です。
もし「自分の感情」を優先する上司なら、
(ほらみたことか!生意気な態度取りやがって!ざまあみろ!)
と感じてもおかしくない場面でした。
しかしぼくは、どんなことがあっても「会社の利益」を優先する男です。
パン
うまくいかないと落ち込んじゃいますよね。ここはこんな風にやってみてください。
こんな感じで優しく接し続けました。
その結果、彼のチームはミスをしなくなり、それどころかこの青年は誰よりもぼくを慕うようになりました。
このエピソードのポイントは2つあります。
- アンチ上司のライバル心を会社の利益に結びつけた
- アンチ上司の悪態を直そうとしなかった
このように、陰口・悪口が会社の利益になるなら利用します。
逆に、組織に悪影響を及ぼすならキチンと対処します。
いずれにしても、あなたは部下の態度をそこまで問題視しなくなるはずです。
そういう訳で、会社の利益をとことん追求してみてください。
会社の利益を追求するには?
ではどうやって会社の利益を追求すればいいのかというと、考えるべきことはたった1つです。
ボトルネックはどこだ?
たったこれだけです。
リーダーシップ論やコミュニケーション術などを細々と覚えるよりもはるかに簡単で、しかもずっと有能な上司になれますよ。
部下の悪態がボトルネックなら「どうやって取り除くか」と考えます。
詳しくはこちらの記事をお読みいただくか、
もしくは本「ザ・ゴール」を1冊読めば、他は何もいりません。
パン
この本と出合う前のぼくは「使えないクズ」でした。ところが読破しただけで「エリート」になり、大活躍できました!
ポイント2:背中を見せる
ポイント1の「会社の利益を追求する」は人に強要せず、ひたすら背中を見せましょう。
一貫性のある態度は、本当に尊敬されます。
大切なのは「口で戦わない」という美学を持つことです。
【体験談】生意気な部下を「背中」で黙らせました
未成年の子は、その未熟さから年上を敬わないことがよくありますよね。
ある18歳のヤンキー系作業員も、くだらない理由でぼくをバカにしていました。
「童貞ですか?(童貞ですよね?)」
これは自慢したくて言うわけではありませんが、普通の男子よりも「上」だと自負しています。
というのは、ぼくは世界一人旅でナンパ修行をしたことがあるからです。
でもぼくは「そんなことないよ」と軽く流すだけで、ぼくからは何も言いませんでした。
パン
正直、訂正したい気持ちはありました。でも美学に反するので強くは否定しませんでした。
ある日、ぼくのすぐ近くの作業箇所で例の未成年の子とぼくの同僚が作業しながら雑談していました。
向こうはこちらに気づいていません。そのためぼくの悪口をネタに盛り上がっています。
そのとき、その子がポロっと「あの人ぜったい童貞ですよね~ww」と言いました。
するとぼくの同僚は、
同僚
はぁぁ??笑
あいつスゲー「ハーレム」だぞ!ww
と、大声でツッコミしてくれました笑
真相はともかく「よく言った!!」と膝を打つ思いでした!
それ以来、その子は「指のわずかな動きで指示を理解する犬」くらいお行儀がよくなりました。
おそらく、こちらの「器の大きさ」に敬服したのでしょう!笑
何を言うかより、誰が言うかが大切
なぜこのエピソードを持ち出したかというと、陰口・悪口を言う人を抑止するのはあなた以外の人がするべきということです。
その理由は、周りの人がかばってくれると「アンチ発言をする自分はマイナーな存在」と1発でわかってくれるからです。
パン
それに、あえて反論しないことで「実は自分よりずっとすごい人だった」と思ってもらえます。
本人の口から説明を受けるよりも、ずっと頭が上がらなくなると思いませんか?
そういう訳で、自分はひたすら「背中を見せる」に徹するべきです。
ポイント3:気にかける
会社の利益を追求するといっても、それで「どいつもこいつも使えない」となるのは絶対にNGです。
- 道具のように「使われている」感じがする
- 成果でしか人を見ないのかと不満を感じる
もしあなたがチームメンバーの潜在能力を引き出せないなら「会社の利益を追求する」の本当の意味がわかっていないからかもしれません。
繰り返しになりますが、 重要なのは「会社の利益を最大化するために部下を使う」という心構えです。
これは「人をよく見る」という意味もあります。
部下
自分がミスして落ち込んだとき、あの人はまったく気にしない様子で笑って励ましてくれた。今は仕事が楽しくて仕方がない!
同僚
私が仕事で「やらかした」とき、こいつの挑発で「こんなものではない!」と奮起させられたな。こいつは私のことをよくわかっている。
とどのつまり、会社の利益を追求するリーダーと、人を動かすマネジャーの両方の資質が必要ということです。
悪口を言ってくる相手に限らず、自分と関わる全ての人を「気にかける」といいですよ。
ところで、「気にかける」に似た言葉で「気を遣う」がありますが、こちらは絶対にやってはいけません。
その理由や「気にかける方法」については別の記事に譲りますね。
まとめ:最優先すべきは「会社の利益」
- アンチが2割以上なら問題は上司にある
- ①会社の利益を追求する
- ②背中を見せる
- ③気にかける
本記事で紹介した3つのポイントを意識してみてください。
すぐには変化しないかもしれませんが、しばらくするとオセロで一気に白一色になるくらい劇的に悪態が尊敬へと変わりますよ。
本ブログでは「仕事で役に立つ情報」や「人生を打開する方法」などを発信していますので、また遊びに来てくださいね!
本記事の途中で紹介した別記事や本もぜひ読んでみてください。
今回は以上です。