「自分の上司が使えない」と悩む人は多いですね。
あなたならどうしますか?
無視します。
視界に入っただけでイライラしますよね。
なら、社長に直談判します。
まともに取り合ってくれなければおしまいです。
実際、この問題は厄介です。なぜなら、部下はイライラを我慢し続けるか、いっそのこと転職するしかないからです。
でも実は、もう1つだけできることがあります。
それは、ダメな上司に「歩み寄る」ことです。相手を理解し、相手の立場になって考えるほど、ネガティブな感情は感じなくなりますよ。
実際、ぼくは「歩み寄る」を信条に仕事していました。すると社長や同僚から慕われるリーダーになり、はじめは月収16万円だったのが2年後には45万円にまで増えました。
そういう訳で本記事では、上司の本当の役割について解説します。
本記事を読めば、上司に対するイライラが激減するだけでなく、あなたの昇進にもつながるかもしれません!
パン
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目次
仕事ができない上司にイライラするのは「知らない」から
本記事では「仕事ができない上司」に関するいくつかの疑問をあなたに投げかけます。
これらの疑問を1つ1つクリアすると、あなたのイライラはどんどん消えていくばかりか、尊敬に至るかもしれません。
それでは早速はじめていきましょう。
仕事ができない上司の特徴を挙げてみた
「無能な上司」の特徴をリスト化してみました。
「仕事をしない上司」と「仕事ができない上司」で分けました。
あなたの上司はいくつ当てはまっていますか?
- 口ばかりで体は動かさない
- 部下のミスは部下のせい
- 管理職の自覚がない
- 仕事はたくさんあるはずなのにヒマそう
- 下の者が忙しく仕事してても何もしない
- ねぎらいの言葉ゼロ
- 定時になるとさっさと帰る
- 部下の成果をダメにする
- ミスを指摘されると逆ギレする
- 指示がブレブレ
- 気に入らないとふてくされる
- 気が利かない
- 仕事の管理ができない
- 部下に仕事を指示される始末
…このリスト、見ているだけでイライラしますね。
ですが、これらはあくまでも「表面上そう見える」だけです。
仕事ができない上司を「無能」と断定する前に考えなければならない疑問がいくつか残っています。
要検証!まだ解消していない疑問の数々
あなたはこれらの疑問の答えがわかりますか?
- 仕事ができないのに上司になれたのはなぜ?
- 上司と部下の仕事は本当に同じなの?
- 使えない上司は本当に有害なの?
- 上司が無能なのは、本当に上司本人のせい?
少なくとも、これらの疑問を解消しないと、
社長
君の受け止め方に問題がある。
と社長に指摘されても仕方ないと思います。
パン
これらの疑問に答えることで、あなたを「神的視点」に近づけることが本記事の狙いです!
それでは、上から順番にお答えしますね。
疑問1:仕事ができないのに上司になれたのはなぜ?
あなたの上司は「本当はできる人」なのかもしれません。
元々は「仕事ができる人」だった可能性大
上司に昇進した以上、組織に認められたことは間違いありません。
もっと優秀な人はいたかもしれませんが、それなりに「できる人」だったはずです。
長年勤めていれば昇進するのでは?
組織にとって大切なのは、利益を出すことです。
利益を上げなければ社員に給料を出せません。そのため、勤続年数だけで決めることは絶対にありえないのです。
ではなぜ「仕事ができない上司」になってしまったのでしょうか?
その理由は「立場の変化」にあります。
「仕事ができない上司」になった理由とは?
ズバリ「仕事内容が大きく変わってしまったから」です。
上司と平社員では仕事内容がまったく違います。
例えるなら、校長先生と一般教員くらい違います。
詳しい説明は次の疑問でお答えしますね。
疑問2:上司と部下の仕事は本当に同じなの?
先述の通り、上司と平社員の仕事はまったく違います。
ここでは『上司の3つの仕事』をご紹介します。
上司の仕事1:その場にいること(責任者)
いざというとき、上司はチーム全体の責任を引き受けます。たとえ上司が望まずとも、強制的に責任を負うことになります。
実際、仕事でミスをして困るのは、あなたよりもあなたの上司です。
例えば、部下が損害を出せば社長は上司に責任を追及しますし、クレーマーが「責任者を出せ!」と叫べば、イヤでも登場しなくてはなりません。
つまり、上司は「いざというときの保険」としてあなたを守っているのです。
上司のココがつらいよ!その1
上司の仕事は「その場にいること」なのに、部下には「使えない」と言われます。
実のところ、上司の仕事をしながら部下と一緒にバリバリ働く上司は「優秀な上司」です。
何もしない上司こそが「普通の上司」なんです!
上司の仕事2:上下の情報伝達
上下の情報伝達:
経営陣の意思を平社員に伝え、平社員の成果を経営陣に報告する。
このシステムは経営陣にも平社員にもメリットがあります。
まず、経営陣は市場を見ながら運営できます。
海を見ながら船の舵を取れるということです。
もし社員1人1人に指示を出すとなると、海を見る時間がほとんどなくなります。お客さんから目をそらしているうちに、船が座礁するかもしれません。
そして、平社員は自分の仕事にだけ集中すればよくなります。
上司が経営陣の意向や自社の状況を把握しているからこそ、平社員は自分が受け持つ仕事に対して「プロ」になれるのです。
このように、上司の「情報伝達」という役割は非常に重要なんですね。
上司のココがつらいよ!その2
成果が上々でも、上からも下からも感謝されないのが上司です。もちろん誰からも褒められません。
ところが、成果が出なければ上からも下からも「無能」と言われます。
中間管理職はよく胃に穴が開くか、頭部をハゲ散らかすのですが、理由はコレでしょうね。
上司の仕事3:全体を眺めること(現場監督)
全体を見て、必要なら意見を出して調整します。
例えば5人で漁をするとして、1番安全な方法は4人が漁網(ぎょもう)を持って海に入り、1人は浜辺から眺めるというやり方です。
おかしな位置にいる人に向かって「おーい、そこじゃないぞー!」「もっと左奥へ行ってくれー!」と叫ぶ人が1人いると、作業者の安全が守られて、しかも効率・能率よく作業が進みます。
全員海に入ってトラブルが起きたら、誰も助けを呼べませんよね。
つまり、現場監督は監督してろ、作業者にまざるなということです。
上司のココがつらいよ!その3
意見することは重要なのですが、やり過ぎると作業者のやる気が無くなってしまいます。海に入って漁網を張り続けるのは大変ですからね。
指示を出せば「うるさい」と恨まれ、指示を出さなければ「立ってるだけかよ」と恨まれます。
だから「仕事ができない上司」と言われやすいのでしょう。
上司は悲劇でいっぱい?!
上司の仕事(役割)を一旦整理します。
- その場にいること(責任者)
- 上下の情報伝達
- 立って眺めること(現場監督)
上司は「上司の仕事」をしているのに、部下には「無能」と思われがちです。
- 何もしないと「使えない」と思われる
- 作業すると「上司の仕事」がおろそかになる
- 成果が出ても感謝されず、出ないときは責められる
- 指示を出しすぎると「うるさい」と思われる
- 指示を出さなすぎると「立ってるだけかよ」と思われる
この惨劇を回避するには「優秀な上司」になるしかありません!
でも優秀な上司は、優秀な平社員になるより10倍は大変なんです。
なにせ上司と平社員の仕事を全部こなしますからね。
疑問3:使えない上司は本当に有害なの?
先ほどご紹介した「上司の3つの仕事」すらできない超無能な上司がいるとしましょう。
では、この超無能な上司は「有害」なのでしょうか?
答えはノーです。
「無能な上司」が有害になりえない理由とは?
上司には、先ほどご紹介した3つの仕事とは別に、重要な役割があります。
それは「チーム全体で成果を上げること」です。
この役割を先ほどの「上司の3つの仕事」に加えなかったのは、これは「上司の仕事ではない」からです。実際に成果を上げるのは、部下のあなたです。
そしてこのロジックこそが、どれほど無能な上司でも「有害ではない」という根拠になります。
ちなみに根拠は2つあります。
それぞれ解説しますね。
現象1:「無能な上司」はチーム全体に仕事をさせる
突然ですが、あなたがたくさん仕事するのはどちらの上司を持ったときでしょうか?
- 仕事をバリバリする上司
- 仕事をまったくしない上司
きっと答えは出せないと思います。
ですが、これだけは言えます。
「仕事をまったくしない上司」のせいであなたが仕事をサボることは絶対にない。
なぜなら、あなたは無能な上司に代わって頑張らないといけないからです。
この現象がチーム全体で当てはまります。
つまり、どれほど上司が無能でも、一定の成果は出るわけです。
一方、上司がバリバリ仕事するタイプだと、下の者は手を抜くことができます。
両者を比較すると、人数的に「無能な上司」のほうが成果が大きいかもしれませんね。
納得いかないかもしれませんが、理論上は正しいと思いませんか?
現象2:「無能な上司」はチーム全体の精神的支えになる
有害ではないもう1つの根拠は、上司が「無能」という役割を引き受けてくれていることです。
実は、組織の崩壊を防ぐには、無能が必要なんです。
詳しくは次の疑問で解説しますね。
疑問4:上司が無能なのは、本当に上司本人のせい?
先ほどの「組織の崩壊を防ぐには、無能が必要」の続きをお話ししますね。
ちなみにコレが最後の疑問です。
組織には「無能」が必要
組織が無能を必要とする理由は、精神的支えになるからです。
人は「自分より劣った存在」を無意識に求めます。
- 自分よりできない人を見ると安心する
- 仕事が不満でも自分はまだマシと思える
- たいていのミスは無能のせいにできる
一部の無能は組織全体を安定させます。
この理論を何と言うかご存知でしょうか?
実はこれが「働きアリの法則」なんです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。読めばきっと衝撃を受けますよ!
職場のみんなで上司を無能に仕立て上げた?!
実は、無能な人が「無能」になるには条件が2つあります。
条件1:無能扱いする人が身近にいる
条件2:無能扱いを受け入れる
なぜそうなのかについては、申し訳ないですがこちらの記事をお読みください。話が長くなりすぎるので…
話を戻しますが、上司が無能になるには「誰かが上司を無能扱いしなければならない」のです。
では、なぜ無能に仕立て上げる必要があるのでしょうか?
「仕事をバリバリする上司」でシミュレートして、必要性を確認しましょう。
仕事をバリバリする上司だとどうなる?
想像してみてください。
仕事ができる上司が、1番仕事のできない部下を怒鳴り散らしています。それも、ほとんど毎日です。
すると、周りの人はこの部下に対してこう思います。
同僚
アイツ、マジ使えないな
そしてイジメが起きます。
イジメは言い過ぎでも、悪口や陰口は横行します。
上司は止めません。なぜなら
上司
オレは仕事ができる。無能は邪魔だ!
と思っているからです。
ですが、仕事ができない部下は他にもいますし、仕事ができる人でも「できない日」はあります。
つまり、下の者は全員「イジメに遭うリスク」にさらされているのです。
このリスクは、上司を無能扱いすれば簡単に避けられますよね。
上司が無能だと得られる特大のメリットとは
上司が無能だと、あなたはずっと安全圏にいられます。
多少ミスしても誰からも怒られません。同僚からいじめられることもありません。
なぜなら「無能な上司」が全部引き受けてくれるからです。
- 上司や同僚から怒られない
- 自分が無能扱いされる心配がない
- 自分が「できる人」に思えてくる
あなたは仕事ができない上司にイライラしていますが、それはある意味「マズイ飯に文句を言う」のと同じです。
食べるものがない、つまり「自分の代わりに無能になってくれる人」がいない苦しみは想像を絶するレベルです。あなたも職場でイジメに遭えば、飢餓に匹敵する苦しみを味わえますよ。
責めるような言い方をしてごめんなさい。
でも、上司に対する見方が変わったのではありませんか?
まとめ:難しいかもしれないけど、とりあえず敬え
- 仕事:全体の責任を取る(強制的)
- 仕事:上下の情報伝達
- 仕事:全体を監督する
- 事実:何もしない上司こそが普通の上司
- 役割:全体が成果を上げるようにする(無能でも可)
- 役割:全体の心の支えになる(無能でも可)
- 原因:誰かが上司を無能に仕立て上げた
上司と部下の仕事はまったく違います。
にもかかわらず、上司に歩み寄ろうとしない部下はとんでもない理想を押し付けてきます。
- 私を称賛(評価)しろ
- 私の仕事を手伝え
- 私たちに適切な指示を出せ
- 部下と同じ仕事をしろ
- 上司の仕事をしろ
さらにYahoo知恵袋を見ると「我慢・無視・転職」といった意見を相談者に返している人が大勢います。
覚えておいてください。
あなたを守るのは「上司」ですよ。
同僚ではあなたを守ることができません。
また、あなたを経営陣に売り込んで昇進を助けてくれるのも「上司」です。
したがって、あなたの接し方は次のようであるべきです。
立場を理解し、同情を示し、尊敬する。
上司は苦労していないように見えて、実は苦労しています。
少なくとも、あなたを含めた複数の人間から悪感情を向けられていますからね。
だからこそ「大変な仕事ですよね」と同情を示し、尊敬の念を伝えてみてください。
これができたら、あなたは2度とイライラしなくなります。
なぜなら、上司の苦労をわかってくれるあなたを大切にしないわけがないからです。
ぜひ実践してみてください。
…話は少し変わりますが、仕事ができる上司は高圧的な態度を取りたくなるものです。
もしそのような態度を取られてイヤな想いをされているなら、こちらの記事もおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
今回は以上です。