本ブログでは、エリートになる必要性や大切さをお伝えしています。
働きアリの法則の上位グループのことです。
ところが、ネット上には「働きアリの法則は嘘」という記事がたくさんあります。
え?
そこで今回は「働きアリの法則は嘘」という主張をひっくり返したいと思います。
本記事は以下の疑問にお答えします。
- 262の法則とは?
- なぜ262に分かれるのか?
- それぞれのグループの役割とは?
パン
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本記事は人事の決定権を持つ人、そして仕事で辛い想いをしている人にとって超重要な記事です。
目次
「働きアリの法則は嘘」の一般的な論拠とは?
ネットは「働きアリの法則は人間には当てはまらない」と主張するアンチ記事で溢れています。
パン
まずは彼らの主張を整理しますね。
「サボりグループ」は休憩しているだけ!
働きアリの法則(2・6・2の法則)とは?
「働きアリの法則」をサクッと解説しますね。
働きアリの法則とは、組織に対する貢献度が「2・6・2の割合」でグループ分けされるという不思議な現象のことです。
働き方 | 存在数 | 貢献度 | 脳力 |
---|---|---|---|
エリート | 20% | 80% | 脳力フル稼働 |
ノーマル | 60% | 20% | 指示に従う |
サボり | 20% | 0% | 脳力停止 |
- 上位2割は「エリート」
- 中位6割は「ノーマル」
- 下位2割は「サボり」
とそれぞれネーミングされています。
ポイントは、誰をメンバーにしても2・6・2に分かれるという点。
「なぜ?」と思いますよね。その理由は本記事の後半で解説しています。
今は「2・6・2で分かれる」とだけ覚えておいてください。
「サボり」はサボりじゃなかった?!
さて、問題はここからです。
これまでの組織論では「無能でも安易にリストラするべきではない」と考えられてきました。
無能をリストラしても、残ったメンバーから「2割の無能」が現れるからですね。
ところが、「サボり」のアリは休憩しているだけで、緊急時は動くと判明しました!
それからというもの、一部のアリが働かないのは組織の稼働率・存続率を上げるためと考えられるようになりました。
下位グループの2割は、他のアリが疲れて動けなくなったときに動員される「補助要員」である
これが現在の考え方です。
サボりじゃないから「嘘」?!
そして、次のような主張が現れました。
アリは休憩しているだけで、サボっているわけではない。ところが人間の場合、使えない奴はとことん使えない。だから人間には当てはまらない。
「働きアリの法則は嘘」と主張する背景はこんな感じです。
パン
「ただの休憩」と知れば、嘘と言いたくなる気持ちもわかります。
でも…
ここからは、ぼくの考えを述べていきますね。
働きアリの法則はなぜ嘘ではないのか?
ネット上の「働きアリの法則は嘘」という記事は、どれも「サボりグループは、サボりではない」と言いたいようでした。
そのうえで「人間には当てはまらない」「無能はリストラしたらいい」と結論づけています。
さて、彼らの主張に反論しましょう。
ぼくの主張はズバリ「サボりでも補助要員でもなく、落ちこぼれ」です。
順番に説明していきますね。
- 無能と有害の違い
- 生き物は感情で動く
アンチは無能と有害の違いを失念している
「働きアリの法則は嘘」と主張する人は「無能はリストラしろ!」と言います。
いいですか?
無能を排除してはいけません!
排除すべきは有害です!
アリの世界でも「有害」は排除される
アリを長年研究している北海道大学農学研究院准教授・長谷川英祐氏の取材をまとめた記事『効率だけを求める生物は滅びる アリに学ぶ、組織のマネジメント』(朝日新聞社)の中で、次のような文章が記載されています。
ちなみに、アリの世界では「フリーライダー」と呼ばれ、仲間を装って外部から侵入し、働かずに自分の卵を産んで育てさせるアリがいるという。
「アリはフリーライダーを見つけたら必ず殺します。働く気がなくて働かないやつは絶対に許さない。人間世界よりずっとシビアです」
https://globe.asahi.com/article/11927998
フリーライダーとは、要するに「有害な人材」のことです。
そして見ての通り、アリの世界でも有害は排除されます。
排除すべき有害な人材とは
アリだけでなく、人間の世界でも「いるだけで害をもたらす存在」は排除しなければなりません。
ここでいう「有害な人材」とは、例えば以下のような人たちです。
- 休んだのに出勤したことにしている人
- 機密情報をリークして私腹を肥やしている人
- 周りが辞職するほど人格が破綻している人
パッと思いついたものを列記しましたが、要するに「組織に損害を与え続ける人」ですね。
つまり、こういうことです。
組織を守るために排除すべきは有害!(無能は含まれない)
無能と有害の違いをわかっていないと…
上司
お前って本当に無能だよな?
もう来なくていいから。
でもあまり意味がありません。
他の人が無能になるだけです。
したがって、「働きアリの法則は嘘」と考えるのは危険です。
パン
「2・6・2に分かれないから嘘」ならわかります。
でも「サボりではなく休憩だった。だから嘘」はおかしいですよね。依然として2・6・2に分かれるのですから。
本当は無能を理解し、守るために「働きアリの法則」を使うべきです。
(追記:働きアリの法則の使い方を解説する記事を執筆しました。本記事の最後にもう一度紹介するので、このまま読み進めてもらって大丈夫です)
では「残すべき無能」とはどのような人たちなのでしょうか?
残すべき無能な人材とは
結論から言うと、「損害なし・利益なし」なら全員残すべきです。
その理由はもちろん「リストラしても再び2割の無能が現れるから」ですね。
加えて、メンバーは組織が無能をどう扱うかを見ています。
アンチは感情を失念している
ぼくが現場系の会社で働いていた頃、同僚の中にポンコツなおじさんがいました。
彼は上司や同僚から毎日叱られていました。脳に腫瘍でもあるのか、指示の内容を理解できないのです。1人で仕事させるなんてもってのほか!
ある日、「あの人は解雇しないのか」と社長に聞いてみたんですね。
すると、社長は笑いながら言いました。
社長
たしかにしょーもない奴だけど、だからといって切り捨てるわけにはいかないだろ笑
聞いた瞬間「この社長についていきたい!」と思ったものです。従業員を「歯車の1つ」ではなく「1人の人間」として接していると感じました。
実際、この会社にいた頃は毎日が楽しくて、自分ではなく会社のために働けました。
パン
「ここは我が家同然」と感じたのは、後にも先にもこの会社だけです。
組織において、あるいは人間関係において「感情」は無視できない重要な要素なのです。
ポンコツおじさんの「信じられないエピソード」はこちらの記事で読めます!
エピソードは最後のほうですが、全部読んでいただけると嬉しいです。
「サボりアリ」がサボる本当の理由とは?
ネット上のアンチ記事はいずれも、組織を効率的に稼働するために休憩しているだけと主張しています。
でも、ちょっと待ってください。
サボりアリは本当に「ただ休憩しているだけ」なのでしょうか?
アリは劣等感の中、じっとしている
サボりアリは、サボっているわけでも、休憩しているわけでもなく、
「劣等感で動けない」が真実ではないでしょうか。
サボりアリが動くのは選手交代のときではなく、劣等感から解放されたときです。
アリだと実例を出せないので、ぼくの体験談を紹介しますね。
集団活動によって「優越感」と「劣等感」が生まれる例
中学生の頃のぼくは、どちらかというとサボりグループでした。どの科目も2~3程度の成績です。ですから、偏差値の低い工業高校に進学しました。
高校では、勉強のできない子が集まっていました。中学生でもわかる簡単な英文を和訳しただけで「スゲー!!」でしたからね。
だからこそ、ぼくは簡単に「エリート」になれました。
具体的には、学年1位を何度も取り、卒業後はアメリカの大学に進学しました。
これぞ「働きアリの法則」です。中学時代に勉強を頑張れなかったのは、劣等感のせいです。
つまり、組織における優越感と劣等感のバランスこそが「働きアリの法則」の正体です!
「サボりアリ」は休憩しているのではなく、劣等感の中でじっとしているだけ
「2割の無能」にも役割がある
サボりグループの役割はズバリ「精神的支え」です。
会社で考えてみましょう。
まず、6割のノーマルは「自分はまだマシ」と思えます。たとえ仕事がつまらなくても、自分より下がいれば慰めになります。
そして、2割のエリートは「仕事が楽しい!」と思えます。無能を見るとイライラしますが、実際には無能のおかげで活躍ぶりが目立つのです。
もし組織に無能が1人もいないとしたら?
ではもし、無能が1人もいないとしたら、組織はどうなると思いますか?
無能がいない組織は、ジワジワと崩壊します。
その理由を一言で言うと、無能がいない組織は「楽しくない」からです。
例えばテストで100点を取っても、全員100点だと「つまらない」ですよね。それどころか自分だけ90点だと「高得点なのに気まずい」となるはずです。
でも50点の人がいれば90点の自分を肯定できます。
「無能は許さない」という空気はものすごいプレッシャーです。すべての仕事が「できて当たり前」で、常に緊張を強いられます。
このプレッシャーを防ぐために、劣等感で苦しむ無能が作られてしまうのです。
これが組織のメカニズム「働きアリの法則」です。
働きアリの法則は「感情の法則」
働きアリの法則は「効率と合理の法則」というより「感情の法則」です。
先ほどご紹介したポンコツおじさんが忽然と姿を消した(仕事から逃げた)後、次から次へと「無能」が現れました。
振り返ってみれば、誰かに対して「あいつ、使えないよね」と仲間同士で言い合っている間は安全圏にいる感覚がありました。
とどのつまり、組織にいる人間は「自分よりも劣った存在」を傍において、安心したいのです。
各グループの違いはコレの強さだけ
きっと誰もが「エリートは能力が高くて、落ちこぼれは能力が低い」と思っていることでしょう。
大間違いです!
違うんですか?!
考えてもみてください。
能力でグループ分けされるなら、能力が高い人を集めたら「みんなエリート」のはずですよね。
みんな組織に貢献するはずなのに、やはり「貢献度ゼロ」が2割ほど出ます。
実は、
気持ち
でグループ分けされるんです。
エリートは「やりたい」が強いグループです。
優越感を感じられるからですね。
エリートを集めると心理的な競争が起きます。負けるとノーマルか落ちこぼれに転落します。
一方、落ちこぼれは「やりたくない…」なんです。
やるとかえって劣等感に苦しむからです。
落ちこぼれを集めても心理的な競争が起きます。勝てばエリートとして君臨します。
ちなみにノーマルは「言われたことをやればいい」と思っています。
以上を踏まえて、こちらの表をもう一度ご覧ください。
働き方 | 存在数 | 貢献度 | 脳力 |
---|---|---|---|
エリート | 20% | 80% | 脳力フル稼働 |
ノーマル | 60% | 20% | 指示に従う |
サボり | 20% | 0% | 脳力停止 |
どう考えても「働きアリの法則は嘘ではない」と思うのですが、あなたはどう思いましたか?
まとめ:組織の人間関係にガッツリ当てはまる!
- アンチは「無能と有害の違い」と「感情」を失念している
- 無能は残して有害を排除しよう
- サボりグループの役割は「精神的支え」
嘘と言いたくなるのは「サボり」というネーミングのせいです。
本記事を読んだあなたは、下位グループは「落ちこぼれ」で、補助要員ではないとご理解いただけたと思います。
注目すべきは、2割の落ちこぼれは組織を安定させているという点です。
ノーマルは辛くても頑張れますし、エリートは頼んでもいないのに勝手に成果を上げてきます。落ちこぼれを見ると「自分はまだマシ」「仕事が楽しい!」と思えるからですね。
だからこそ、落ちこぼれも大切にしなければならないのです。
無能を責めすぎて辞職に追い込むような組織は、いずれ崩壊します。
そういう訳で、あなたがリーダーなら無能と有害の違いを見極めてください。無能を排除しても、残った誰かが落ちこぼれになるだけですよ。
働きアリの法則を使ってチームを強化したい方は、こちらをどうぞ。
そして、あなたが現在、落ちこぼれなら!!
エリートを目指してください。あなたが無能なのではなく、無能という役割を与えられてしまっただけです。
エリートになる方法はこちらの記事で紹介しています。
他にも面白い記事はありますので、ぜひ探してみてくださいね!
今回は以上です。