現場仕事にはトビ職、大工、配管工などいろいろありますが、どうせ働くなら給料は高いほうがいいですよね。
だからこそ、こう思いませんか?
どんな仕事が給料高い?
給料ランキングを知りたい!
結論から言うと、現場仕事の相場はあまりあてになりません。
なぜなら、作業者の単価は会社によって非常に大きなバラつきがあるからです。
本記事の内容はこちらです。
- 給与額が会社によって大きく違う理由
- 現場仕事で高い給料を実現する方法
パン
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本記事を読めば、仕事探しの参考になるはずです!
目次
現場仕事の給料は何によって決まるのか?
まずは現場仕事の相場があてにならない理由について解説しますね。
現場仕事の給料は「単価」次第
現場仕事の給料はほとんど「単価」で決まります。単価とは、商品1つ(作業員1人)あたりの値段のことです。
現場仕事の場合、この単価に様々な要因が絡んできます。そのため給料は会社によって高かったり安かったりするのです。
業界によっては相場がだいたい決まっています。
例えば飲食や介護は給料が安いですよね。これは業界の特徴として「安くしないと売れない」ためです。
逆に医療や法律関係は給料が高いです。こちらは「世間のニーズは高いのにできる人が少ない」からですね。
ですが現場仕事の給料は日当8000円~3万円と幅広いです。
- 四次請けの会社はせいぜい8000円
- 1人親方で発注元から3万円貰う人もいる
現場仕事の給料は会社によります。
この「会社による」を強く実感した体験談をご紹介しますね。
【体験談】現場は同じなのに給料はバラバラ!
あれは旧ゴルフ場でソーラーパネルを建設する現場でした。この現場は四次請けとして出張しました。
当時はまだ20代前半で入社したばかりで、しかも小さな派遣会社です。そのため日当は8000円でした。
めちゃくちゃピンハネされています。。。
話を戻しますが、ゴルフ場はとても広いので業者がたくさん入ります。
ぼくは二次請けの社員さんたちと一緒に作業していました。この二次請けはものすごく成果を上げていて、一次請けにとても気に入られています。
にもかかわらず、他の業者のほうが単価が高いんです!
その理由は「契約」にあります。
この二次請けは「一般作業員」で、聞いたところによると日当は1万1000~3000円だそうです。
ところが「とび職」として現場入りしている業者があり、彼らの日当は最低でも1万5000円。でも作業内容はぼくたちとまったく同じです。
二次請けの人たちは自分たちより仕事が遅いくせに給料が高い彼らにイライラしていました。
日当8000円しか貰っていないぼくは
しょうがないじゃん
と思ったものです。
そんなぼくですが、粉骨砕身の気持ちで働いた結果、増員メンバーのチームリーダーになりました。納期に間に合わないので作業チームを増やしたようです。
それで、ぼくのチームの少し太ったメガネの男の子の働きぶりが「よくなかった」ので、どんな経緯でこの現場に入ったか聞いたんですね。
そしたら
大学生
今夏休みで、バイトで応募しました。
と言うので「1日いくら?」と聞いたら1万2000円と教えてくれました。
ぼくは正社員で、チームリーダーで、日当8000円。
彼はアルバイトで、ろくに仕事ができないのに、日当1万2000円。
しょうがなくねーわ
と思いました。バイトのくせに4000円も多いんかい!
それと、ソーラーパネル設置業務とは別に「杭打ち業者」もいて、彼らは日当1万8000円らしいです。
人材価値と給与額はイコールではない
ぼくの体験談は本当によくある話です。
20の資格を持つ職人なのに月収30万円がやっとの人もいれば、ぼくのように無資格で月収45万円というケースもあります。
例の二次請けに引き抜かれて2年経ったらそれくらいになりました。
結局のところ、給料は「会社が作業員をいくらで売ったか」次第です。つまり単価のことですが、これは様々な要因が影響します。
給料を決める様々な要因とは
資格がたくさんあっても、自社が高い単価で受注できないと給料は上がりません
単価に影響を及ぼす要因は以下の7つです。
- 自社の戦略
- 発注元の規模
- 落札価格
- ピンハネの回数
- 市場が新しいかどうか
- 条件を満たす人の数
- 仕事の危険度
それぞれ解説しますね。
要因1:自社の戦略
会社の戦略が製造か派遣かで給与額が大きく変わります。
製造中心は給料は高かったり安かったりします。
- 一次請けか二次請けになりやすい
- ノウハウを蓄積した作業員は手放したくない
- 売上はアイデア次第で大きく伸ばせる
でも派遣中心だと給料は基本的に安いです。
- 三次請けか四次請けになりやすい
- 有資格者でも給料を上げる理由にならない
- 売上は「単価いくらで何名送ったか」で決まる
要因2:発注元の規模
発注元が大手企業や政府(国)だと大きなお金が動きます。
会社が十分潤えば従業員にも還元されるのが世の常です。
要因3:落札価格
現場仕事はオークション形式で受注を競う場合がよくあります。
1番安い価格を提示した会社が受注できます。
仕事に困っている会社は「作業員を遊ばせるよりはマシ」と思って安い価格を提示するのですが、こういう会社の給料は基本的に安いです。
要因4:ピンハネの回数
四次請けの会社は給料がものすごく安いです。
それもそのはずで、四次請けの作業員は3回もピンハネされるからです。
例えばある会社(一次請け)が単価3万円で発注したとすると…
- 一次→二次請けに単価3万円で発注
- 二次→三次請け2万3000円(ピンハネ7000円)
- 三次→四次請け1万6000円(ピンハネ7000円)
- 四次→作業員の日当1万円(ピンハネ6000円)
毎回四次請けで受注するような弱小会社だと昇給は絶望的です。
要因5:市場が新しいかどうか
市場が新しいと高い単価がつくことがよくあります。
その理由は、相場がまだ決まっていないからです。
ソーラーパネル(太陽光発電)もその1つでした。当時はまだ流行り出したばかりで、参入した会社はぼろ儲けだったようです。
ですが「儲かる」とわかれば誰だって手を出したくなるもの。競争が激化してなかなか入札できなくなりました。
まったくおいしくない市場で自転車操業している会社だと給料は期待できません。
要因6:条件を満たす人の数
有資格者や必要とされるスキルがレアなほど単価が高くなります。
自社が強気で売り込めばの話ですが…
例えばぼくの場合、英語ができるので海外出張に行けました。それもあって無資格ながらも給料がよかったです。
要因7:仕事の危険度
「作業員がしたがらない仕事」も給料が高いです。
高所作業をするとび職が良い例ですね。
炭鉱や放射線除去などもそれなりに稼げるみたいです。海外出張も病気や犯罪など生活上のリスクがあるので給料が高いですね。
現場仕事で給料を上げる方法
これまでに説明した通り、作業員の給料は様々な要因に影響されます。
そのような状況下で給料を上げるコツをご紹介します。
- 年収が高い仕事に応募する
- 「自分の売り方」を意識する
- 評価を大切にする
それぞれ解説しますね。
方法1:年収が高い仕事に応募する
最初から年収が高い仕事に応募しましょう。年収を見れば悪い条件の会社を避けられます。
- 三次or四次請けの会社
- 派遣中心の会社
- 昇給しない会社
求人は基本的に「使い回し」です。以前は本当でも現在はウソになっているケースもよくあります。
気に入らなければ転職してOKです。
いずれにせよ、仕事の内容はあまり気にせず「年収はいくらか?」で応募すれば後悔しないで済みますよ。
年収で仕事を選ぶべき理由はこちらの記事で解説しています。
方法2:「引き抜き」を意識する
実は、年収が低い会社でも大丈夫だったりします。というのは「引き抜き」があるからです。
ぼくも最初は日当8000円でした。でも働き方が神がかっていたおかげで一次請けや二次請けに気に入られました。
そんなぼくが「日当8000円なんですよ~」と言えば…
二次請け
え?そうなの?
ならうちで働く?
(来てくれたらラッキー!)
となって当然です。
実際、日当1万3000円でOKとのことで転職しました。
当時のエピソードはこちらの記事で紹介しています。
方法3:評価を大切にする
給料を確実に上げるにはどうすればいいと思いますか?
答えは「ぜひまた来てほしい!」と言われる人材になることです。
意識すべきは自分の単価です。
例えるならキャバ嬢ですね。
指名されるとその分稼げます。
評価を上げる方法はいくつかあります。
- 資格をたくさん持つ
- 出勤しまくる
- 人間関係が良好
- 仕事に積極的
- 仕事でミスをしない
要するに、自社があなたを強気で売れるようにすればいいんです!
給料に関する記事だと、こちらがおすすめですよ!
まとめ:給料ランキングはあてにならない!
- 現場仕事の給料は単価次第
- 様々な要因が単価に影響を及ぼす
- どんな仕事でも昇給のチャンスはある
- 仕事の内容より「働き方」が重要
少しでも楽に稼ぎたい。
お気持ちはよくわかります。
でも現場仕事をするなら長い目で見ることが大切です。給料が安くても働き方次第で昇給します!
「ぜひうちへ!」と言われるようになりましょう。
他に気になる悩みがある方は、ぜひ本ブログで探してみてくださいね。
今回は以上です。